茂原北陵高等学校

卓球部「オワリはじまり」

 6月15日、この日の千葉県は「千葉県民の日」のため多くの学生は舞い降りた休暇を有意義に過ごしていた。一方、東金アリーナでは「千葉県高等学校総合体育大会 卓球大会 男子シングルス」の熱戦が繰り広げられていた。前回の大会で好成績を収めた久保蒼依が今大会の唯一の出場者である。他の3年生部員はすでに引退をしていたが久保の最後の雄姿を見届けるまで、大会の前日まで共に汗を流していた。                                                
 そして迎えた高校卓球最後の大会の結果は2ー3で惜敗。この瞬間、久保の‥いや3年生部員の高校卓球の幕が閉じたのであった。


「3年間を振り返って」
 
 卓球部には3年生部員が6人所属していました。その内2人が高校から卓球を始めた初心者でした。決して部員数が多いとは言えず、またお世辞にも練習環境が良いとは言えませんでしたが、だからこそ仲間の大切さを感じることが出来ました。自分たちで練習メニューを工夫し、ゲーム練習でも緊張感を持って取り組むことが出来ました。お互いに負けないように競い合い、成長することが出来たのは、このメンバーだったからだと思っています。最後の大会はそれぞれの目標に向けて練習し、目標を達成出来た人も出来なかった人もいましたが、後悔はなく最後まで楽しむことが出来ました。

茂原北陵高校 卓球部部長 久保 蒼依(3年E組 大網中学校 出身)


 3年生部員が引退して数日後、土気中学校にて新チーム初の合同練習が行われた。3年生部員が残した大切なものを胸に秘めて、茂原北陵高校卓球部は新たなスタートを切った。(北原)