茂原北陵高等学校

軽音楽サークル「中央学院高校の奇跡の夢 11/23(水)」

数々のJリーガーを輩出させたサッカーの名門、中央学院高校で茂原北陵高校軽音楽サークルが合同ライブのピッチに立った。序盤ガールズロックンロールバンドのesutelläがヨルシカの「春ひさぎ」をカバー。立て続けにオリジナル曲である「butterfly」「不神説」を披露し、最高のパスが1年生バンドのブラックドラゴンに渡った。

ブラックドラゴンは指揮官がキーボードを忘れるというハプニングに見舞われたが、文化祭での演奏で自信をつけた彼らのフォーメーションは崩されることなく、ボーカルのイッチー(市川遥也 2C ちはら台南中学校出身)がピッチを縦横無尽に駆け回り米津玄師の「lemon」を歌い上げ、続く藤村洋希(2E 土気中学校出身)も優里の「ドライフラワー」を披露し、優勢のまま前半戦を折り返した。

後半戦、ピッチに登場したのは今回のライブに特別な想いを抱くSABA=CANNだ。彼らはプレーの方向性の違いから一時活動を休止していた。夏には予選に通過し「バンドステージコンテスト」に出演した実力派ロックンロールバンドだ。そしてピッチに立ったメンバーは前評判通りの演奏を披露。特にボーカルの小林葵(1A ちはら台西中学校出身)がファンタジスタの異名通り見事なパフォーマンスを披露し他を圧倒した。

最後に登場したのは、男女学年混合ロックンロールバンド いのそんす である。3年生の武藤玲良(3A ちはら台南中学校出身)が12月末のライブで引退することが正式発表されている。残り少ない武藤とのライブを噛みしめるように、メンバーは演奏を楽しんでいた。

 

そして試合終了を告げるホイッスルの音が鳴り響いた。日本が強豪ドイツを撃破した瞬間である。「ドーハの奇跡」に日本中が湧いた夜であった。